古くからの木魚とは何かを考えます、朱塗りの木魚の巻

 日本に伝わる古くからの木魚は何か考えています。
 数十年前、京都の方の御寺にいった時、御寺の方に聞いてみました所、朱塗りの木魚ではないのでしょうかという事でした、木魚は古い物は割れたりして、使えなくなりますので古い物はなかなか無いという事でした、その時は所蔵品の一般展示などはやっていないとの事で古い木魚を見る事はありませんでした。
 朱、赤色は古くから使われてきた色だそうです、呪術てき力があるとされて、使われる事があったそうです。
 黒も比較的古くから使われていたそうです、純粋な黒色はなかなか無いそうで、昔は貴重だった紫から色を濃くして黒を作ったり、墨等の炭素から青みがかった黒を使ったりしたそうです。
 金も古くから使われていて、金箔もずいぶん昔からあったそうで、使われていたそうです。
 色のベースは漆でしょうか、膠でしょうか、また別のものでしょうか、色々な物が使われたのでしょうか。
 材料は木だとは思いますが、何の木でしょう、中国の昔話で魚の形につくる桐で作った撥が出て来ますので桐でしょうか、日本の桐はたしか比較的柔らかい木ですので、木魚にするには、下地の紙や布で補強して漆等で固めたりしないと、割れやすいような気がするのですが、結果、色が塗られたという事でしょうか、
 このような材料を使ったとすると桐の木に下地を紙や布で固めて、漆を黒や朱、赤色を塗り金箔を貼ってのでしょうか。
 たしかに桐の木だと穴の中の空洞は、木が比較的柔らかいので掘りやすいかもしれません、ただ道具の刃がよく切れないと木潰れてしまう様な気がします、後、桐の木は軽いので持ち運びが楽でしょう。
 彫刻は魚でしょうか、龍でしょうか、はたまた神様でしょうか、私は魚か一つの玉をくわえた2匹の龍ではないかと思っています、
 結論として今の所、昔からある、朱塗りの木魚かなと思います。