木魚の装飾文様についての考察する、木魚の魚、龍の彫刻の装飾(文様、デザイン)にまつわる話、神様、その二

 向かい合う龍と真ん中にある一つの玉という形は別の意味も示してきます、仏教寺院装飾のカーラ(鬼瓦)とマカラ(怪魚)のモチーフです。
火神と水神をあらわしていて、自然の原始的なエネルギーを表します。

 カーラとは、
サンスクリット語で、時間を意味するそうです。インドでは、時間は早くから神格化されました。のちに、カーラはシバ神と同一視されるようになります、死の神として人々に恐れられています。カーラは世界の初めであり破壊者だそうです。 カーリーの語源はカーラからきています。カーラは黒、そして時間を意味します。
 また、シヴァもまたマハーカーラという別名を持ちます。マハーは偉大なるの意味だそうです。日本では大黒天の名前で知られています。

 マカラとは、インド神話に登場する怪魚とされています。愛神カーマの旗標で、ヴァルナ神の乗り物(ヴァーハナ)とされます。カーマのシンボルであるマカラは門や装身具の装飾に用いられています。象のような鼻、とぐろ巻く尾を持つが、イルカやサメ、ワニの類ともされる。水を操る力を持つため、マカラの棲むとされる川や湖、海といった場所(マカラーヴァーサー)が崇拝の対象となりました。また、大乗仏教の説話においては、これに遭遇した際には観世音菩薩の名を唱えれば難を逃れる等とされているそうです。

 また、摩伽羅魚、摩竭魚などと漢訳されました。

 執筆にあたりまして辞書、辞典などを参考にいたしました。

 私は火と水、死と生、黒と白、太陽と大地を表しているのではないかと思います、
この世界、現世を表すのではないかと思います、これは個人的な考察であり、事実とは違う可能性があります。