木魚の魚、龍の彫刻の装飾(文様、デザイン)にまつわる話、神様

木魚の向かい合う龍と龍の銜える玉について
 
 木魚と言うと時を知らせる魚板(魚鼓、開版、飯梆、魚梆)が元にになり、魚の形をしているのは魚には、まぶたがなく昼夜を問わづ目をあけて、起きているように見える事から、寝る間を惜しんで修行に精進しなさいという意味と口に銜えた玉は煩悩であり魚を叩く事によって煩悩を吐き出させるともいい木魚に彫られる魚は鯉や神話や伝説上の鯱、魔伽羅(マカラ)等いわれます、鯉が龍に変化するという意味もあります、これは将来の修行成就の意味もあるようです。

が木魚の龍となると意味が少し違ってきます、
 インド神話に登場する魔伽羅(マカラ)や蛇神ナーガを中国語で訳される時に龍王と訳されたことと中国の龍そして様々な土地の神話が合わさり、木魚の文様となる龍が生まれます、龍の銜える玉は如来宝珠とも言われ龍王の中にあるとも言われ「意のままに様々な願いをかなえる宝」ともいわれます。
 
 向かい合う龍と真ん中にある一つの玉という形は別の意味も示してきます、仏教寺院装飾のカーラ(鬼瓦)とマカラ(怪魚)のモチーフです。
火神と水神をあらわしていて、自然の原始的なエネルギーを表します。

 また魚というモチーフも別の意味が関係してくる可能性があるかもしれません、
色々の時代と世界の宗教が影響してくる可能性があるかもしれません。