木魚の魚

 木魚に彫刻してある形に、龍や魚の形がありますが、その中で魚についてお話したいと思います、
 魚の形は鯉とも鯱ともいわれます、鯱は想像上の生き物ですが、シャチはイルカの仲間だそうです、鯱によく似た神話上の生物として魔伽羅(マカラ)がいます、
 魔伽羅(マカラ)は愛の神のカーマの旗標でヴァルナ神の乗り物(ヴァーハナ)とされていまして、
怪魚です、
 イルカやサメ、ワニの類ともされていまして、象のような鼻にとぐろ巻く尾を持ちます、水を操る力があるそうです。
 カーマ神の話にクマーラ・サンバヴァ、バーガヴァタ・プラーナのお話の中に玄奘三蔵法師の木魚の話によく似たお話が出てきます。
 玄奘三蔵法師の木魚の話は大きな魚の中から子供が出てくるお話ですが、
 カーマ神の話のクマーラ・サンバヴァ、バーガヴァタ・プラーナのお話の中に出てくる魚の中から出てくるカーマ神の生まれ変わったプラデュムナのお話もよく似てるのです、関係があるのかもしれません。
 
 ヴァルナ神は水神としての属性を持っています、日本では、仏教に取り入れられて十二天の一つの西方を守護する水天(水天宮)となったそうです。

 これらの事がいずれも水に関わっているようです。